6.インフルエンザの予防
<ワクチンの効果>
インフルエンザワクチンは世界的に広く用いられ、通常は不活化された抗原(ウイルス)が用いられます。 高齢者のインフルエンザ罹患による肺炎などの死亡率は高く、2001年から65歳以上の公的接種が開始されました。
65歳以上の高齢者、60〜64歳で基礎疾患(心臓、腎臓、呼吸器、免疫不全など)を有する方、インフルエンザ発症と重症化を防ぎたい全ての方に勧められます。
ワクチンの抗原と、流行株の変異からくる抗原性のずれが発生し、必ずしも予防は万全ではありません。
しかし、予防接種を行うことにより、インフルエンザに罹りにくくし、罹っても肺炎など重症化が防げられることが期待でき、有効性と安全性が高いことも確認されています。
インフルエンザに対するワクチンは、個人差はありますが、その効果が現れるまでに通常約2週間程度かかり、約5ヶ月間その効果が持続するとされています。
日本でのインフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬が中心になりますので、12月上旬までには接種をすまされることをお勧めします。
ワクチン接種の効果的回数については、基礎免疫の少ない15歳以下では原則2回接種が勧められます。2回接種の場合は、2回目は1回目から1〜4週間あけて接種しますので、1回目をさらに早めに接種しましょう。
<ワクチン接種の副反応>
数パーセントの人に起こり得ますが、注射した部位が一時的に赤くなる程度です。発熱、倦怠感などの全身症状はまれです。
鶏卵、鶏肉にアレルギーのある方や、けいれんの既往のある方、などの接種は注意が必要です。ご相談ください。
|